近年、企業の福利厚生として注目を集めている「置き型社食」。
その名の通り、企業内に設置された冷蔵庫に、お弁当や食材が定期的に届けられるサービスです。
一見、便利で経済的にも魅力的に思えるこのサービスですが、実は知られざるデメリットも潜んでいるのをご存知でしょうか?
導入してみてると出てくるデメリットなのでなかなか気付きにくいポイントです
この記事では、置き型社食の魅力だけでなく、そのデメリットや回避策についても詳しく解説しています。
もし、あなたが人事や経営者として、社員の福利厚生を検討中であれば、この記事は必読です。また、社員として置き型社食の導入を希望している方にも、有益な情報が満載です。
どうぞ、最後までお付き合いください。
私も勉強させていただきました!
置き型社食のデメリットとは
置き型社食には、冷蔵型と冷凍型があります。
今回は一般的に導入されている冷蔵型にフォーカスをして説明していきます。
企業が社員のために提供する食事サービスとして人気がありますが、全てが良いわけではありません。
この章では冷蔵型の置き型社食のデメリットについて詳しく解説します。
消費量のコントロールが難しい
置き型社食は、いわゆるお弁当になるので、基本的には保存期間が短いため、消費量のコントロールが難しいという問題があります。
企業側としては、社員のために十分な量を用意したいと考えるでしょう。
しかし、実際の消費量とのギャップが生じると、食材のロスが発生するリスクが高まります。
営業マンが外出が増えたりとか、イベントで人がいなくなるなどすると、一気に調整が必要になるわ
サービス提供会社によりますが、発注などは1週間前や毎月1回のみとなるので、先を見通して調整をする必要が出てきますが、これを間違うと大変なことになります。
発注ミスしたら、毎日お弁当食べなければいけなくなることに・・・
廃棄する手間がかかってしまう
前述のとおり、保存期間が短いため、廃棄する必要が出やすいという問題があります。
食材の鮮度を保つためには、短い期間での消費が求められます。
しかし、人気・不人気などもあるので食材が消費されるわけではなく、廃棄が必要となる場合が考えられます。
廃棄がしないように、「賞味期限の〇日前になったら、〇円引き」というやり方もありますが、総務の方の負担が増えてしまうのであまりお勧めしません。
在庫管理やチェックなど、大変になったりしそう・・・
社食を消費しきることが目的じゃないのに、それが目的になってしまうことも・・・
また、廃棄をするときにも分別やごみ袋、臭いの問題などもあるので、なるべく廃棄が増えないようにすることが得策です。
なぜ置き型が増えているのか?
デメリットはお伝えしたものの多くの企業で置き型社食が導入されています。それはなぜでしょうか?
その背景には、いくつかの理由があります。
この章では、置き型社食が増えている背景や理由について詳しく解説します。
改めてサービス導入のメリットを考えてみましょう
社員食堂に比べて安価である
多くの企業が置き型社食を導入する大きな理由の一つは、コスト面でのメリットです。
従来の調理場を用意するような社食では、調理スタッフの人件費や設備のコストがかかりますが、置き型社食はこれらのコストを大幅に削減することができます。
大規模なオフィスであれば、社員食堂を運営した方が、中長期での利便性やコストなどが安価にできるメリットはありますが、投資と食数を考えると少なくとも100人以上はいないとコストメリットを出すことができません。
そのため、初期コストがほぼ0で始められる置き型社食が流行しています。
健康経営の重要度が高まっている
近年、健康経営の重要性が高まってきています。
企業として、社員の健康をサポートすることは、生産性の向上や離職率の低下にも繋がります。
置き型社食は、健康的な食事を提供することで、社員の健康をサポートする役割を果たしています。
重要なことは、健康的な食事を出すことで、”意識”を変えさせることができる点よ
コンビニに行くと、ジャンクなものを食べたくなってしまいますが、PFCバランスが取れた食事や、健康に気遣った選択肢を提示することで自然と社員の健康意識を高めることができます。
置き型社食のデメリットを回避する方法
置き型社食には多くのメリットがありますが、デメリットも無視できません。
しかし、適切な対策を取ることで、これらのデメリットを回避することができます。
この章では、置き型社食のデメリットを回避するための具体的な方法について詳しく解説します。
置き型タイプは冷凍を選ぶ
置き型社食の中でも、冷凍型は保存期間が長いというメリットがあります。
これにより、食材のロスを減少させることができます。
既に実感している方もいるとは思いますが、冷凍技術の進化により、冷凍食品も美味しくなってきています。
久しぶりに食べてみると、冷凍食品が美味しくなっているのがわかるわ
また、冷凍食品というと、健康に悪いイメージを持たれる方もいるとは思いますが、実は全くの真逆です。
冷凍状態にしておくことで、菌類の活動を抑えることができるので、チルドなどに比べて、保存料や酸化防止剤などを抑えることができます。
その結果、賞味期限が冷凍の場合3か月以上と長期になっています。
冷凍食品の裏面とコンビニ弁当の裏面表示を見比べると、意外と冷凍の方が表記が少ないんですよ!
本当に美味しい食事を置く
置き型社食のデメリットの一つとして、メニューのマンネリ化が挙げられます。
しかし、本当に美味しい食事を提供することで、このデメリットを回避することができます。
置き型社食といっても、毎日食べるわけではないので、週1程度食べたときに、社員の方に「やっぱり美味しいし、食べたいな」と思ってもらうことが重要です。
コスト重視で選ぶことももちろん重要ですが、食べるのは社員個人。美味しくないと続きません。
読者の皆さんも、置き型社食を導入する際には、美味しい食事を提供することの重要性を理解し、それを実践することをおすすめします。
持ち帰りを許可する
持ち帰りを許可することで、社員のエンゲージメントを向上させることができます。
もちろん最低限のルールが必要ですが、コロナの影響もあるので在宅で仕事をする人も増えています。
そんな時に、出社したらお弁当を持って帰れる、というメリットを提示するのは非常に重要な要素となってきます。
ただ出社しろ、といわれてもリモートの方が楽だしなぁ・・・ということってありますよね
また、冷蔵型の置き型社食のデメリットの一つとして、廃棄がありましたが、冷蔵型の食事の持ち帰りが難しいという点が挙げられます。
その点で、冷凍であれば、保冷剤さえあれば自宅に持って帰りやすいので、冷凍にしつつ、持ち帰りを許可することが良い選択だといえます。
夏場に冷蔵のお弁当を持ち運ぶのは、さすがに危険よ。
まとめ
置き型社食は、多くのメリットがありますが、デメリットも考慮する必要があります。
しかし、適切な対策を取ることで、デメリットを回避し、より良いサービスを提供することができます。この記事を参考に、最適な置き型社食の導入を検討してみてください。
3STEP + 社食導入のポイントが分かる完全ガイド
社食の導入って、ほとんどの企業が、“初めて”やることですよね。
だからこそ、担当者は過去の実績などがなく苦労することがほとんどです。
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社食の導入って普通は数年に1回あるかないかというレベルの話ですからね
そう、だから結構情報がないのよね。
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